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PCMとは相対変化物質 =phase change meterial の略語です。
蓄熱蓄冷材のパラフィン(有機化合物)和名では石蝋(せきろう)という。
今回使用するPCMは、パラフィン剤をメラニン樹脂で外装し、マイクロカプセル化しました。
このパラフィン剤は融点32℃で相変化を起こします。(国産品)
本製品に使用するPCMの中材は、基本的に32℃までは凝固体の状態を保っています。融点(32℃)に外部より体熱(35℃~36℃)が伝わると、中材のパラフィンがその熱を吸収することにより冷たさを感じます。その際に中材のパラフィンは液体化します。寝返りなどの動きでPCMに体熱が伝わらなくなると、中材のパラフィンは液体→固体に変化します。この変化を繰り返す(潜熱)ことにより冷たさを持続することが出来ます。液体化したパラフィンは29.2℃より凝固がはじまり27.6℃で凝固のピークに達します。
![マイクロカプセルPCM拡大写真、マイクロカプセル化されたパラフィン剤の吸熱と放熱のサイクル](img/img_04.jpg)
寝ていると、布団との接触面が暑くなる。
暑くて寝苦しいので寝返る。
(32℃でマイクロカプセルPCM生地が反応し温度コントロール開始)
寝ていた跡が温度調整
マイクロカプセルPCMで29.2℃になるとマイクロカプセルPCM生地が反応し急速に冷たくなる。
また元の位置に寝返ると冷たくなっているので、特別なことをすることなくひんやり快眠できます。
- 【測定方法】
- 10℃から35℃の環境下に移動したときの試料の温度変化を60分間測定する。再び35℃から10℃の環境下に移動したときの試料の温度変化を60分間測定する。
※環境を移動させるときに、吸湿発熱がおこらないように試料の上からラップを巻いた状態で測定を行った。 - 【測定方法】
![温度加工試験、生地温度と時間のグラフ](img/img_08.jpg)
![マイクロカプセルと普通生地の温度加工試験](img/img_09.jpg)
3分後あたりから、接触冷感効果(1.1℃)、マイクロカプセルPCM効果(0.4℃)で合計で1.5℃冷たい結果が出ています。
以上のような結論より、接触冷感生地+PCMは初期段階より双方の効果が期待出来、且つ持続性にも優れていると言えます。
ユニチカガ―メンテック株式会社 リサーチラボ事業部調べ
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